沖縄公庫、EF Polymer株式会社に対し、出資を実行 ~100%天然由来の超吸水性ポリマーによる持続可能な農業の実現を支援~

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沖縄公庫、EF Polymer株式会社に対し、出資を実行 ~100%天然由来の超吸水性ポリマーによる持続可能な農業の実現を支援~

沖縄振興開発金融公庫(理事長:川上好久)は、令和5年4月18日にEF Polymer株式会社(本社所在地:恩納村、代表取締役:ナラヤン・ラル・ガルジャール、以下「当社」)の資金調達に対し、5千万円(今次増資総額5億5千万円)の出資を実行しました。

【当社の概要】
当社は、100%天然由来の超吸水性ポリマー(SAP)を製造するスタートアップで、沖縄科学技術大学院大学(OIST)が実施する起業家育成支援プログラム「OIST Innovation Accelerator」を通じて、当時21歳のインド人起業家ナラヤン・ラル・ガルジャール氏により令和2年3月に設立されました。
当社はオレンジの皮など果物の不可食部分の残渣をアップサイクルした、環境に優しい100%天然由来の超吸水性ポリマーを開発し、農業資材としてグローバルに展開しています。
【新事業の概要】
当社製品を農地に適用することにより、土壌の保水力と保肥力を向上させる効果があり、約40%の節水、約20%の肥料の節約に加え、10%~15%の収量増加が期待できます。
併せて、当社は農業資材として当社製品を利用する農家の作業過程で出た農業残渣をアップサイクルし、当社製品の原料とする循環型ビジネスモデルを確立し、このモデルを世界展開することで、「持続可能な農業」の実現に寄与することを目指しています。
今後、米国、インド、日本などの市場を中心に製品販売を強化し、その他欧州、アジアの市場にも順次商品展開を進めていく予定です。
また、当社製品は、生分解性を有する100%天然由来の超吸水性ポリマーである点が評価され、農業以外の用途でも注目が高まっています。今後、事業会社との連携の下、当社のポリマーを使った保冷剤や衛生用品等、従来の石油由来の製品の環境対策を進め、農業分野にとどまらず「持続可能な社会」の実現に広く貢献する企業を目指しています。

【本事業における出資の意義】
今回の資金調達は、大幅に拡大が見込まれるグローバル需要への対応や他分野での応用に向けた研究開発費、生産能力の拡大、販売促進費 人件費等の運転資金に充てられ、当社の成長発展に資するものです。
沖縄公庫は当社製品が新・沖縄21世紀ビジョン基本計画の基本施策「世界に誇れる島しょ型環境モデル地域の形成」に該当するものとして評価し、出資を実行しました。今後、沖縄発の当社製品が県内だけでなく、世界各地に広く普及することで、「持続可能な農業」の実現への貢献が期待されます。

<新事業創出促進出資制度の概要>
(1)出資対象者 沖縄において
・新たに事業を開始しようとする方
・新たな事業分野の開拓を行う方
(2)出資限度額 新事業に必要な資本の額の50%以内
(3)出 資 実 績 平成14年度より開始された新事業創出促進出資の実績(累計)
80件、34億5,490万円(令和5年3月31日現在)
                                                                         
【お問い合わせ先】
融資第一部産業振興出資室 宮崎 ℡ 098(941)1775
業務統括部業務企画課   永山 ℡ 098(941)1740
 
      
                本件に該当するSDGs
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最終更新日:2023年09月19日