沖縄公庫、EF Polymer(株)に資本性ローンを実行~食品残渣を原料にした100%オーガニック完全生分解性を有する高吸収性ポリマーで農業の問題を解決する~

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沖縄公庫、EF Polymer(株)に資本性ローンを実行~食品残渣を原料にした100%オーガニック完全生分解性を有する高吸収性ポリマーで農業の問題を解決する~

令和4年4月28日
沖縄振興開発金融公庫
 
 沖縄振興開発金融公庫(理事長:川上好久)は、EF Polymer(株)(所在:沖縄県恩納村、代表者:ナラヤン ラル ガルジャール、令和2年3月設立、資本金2,500万円)に対して、5,000万円の資本性ローンを実行しました。
 
【当社事業の概要】
 EF Polymer(株)(以下、当社)は、干ばつや土壌劣化の問題を解決する100%天然由来の高吸水性ポリマー(以下、SAP)の製造業者です。当社はこれまで国内外数多くのピッチイベントに参加し、令和4年2月には環境省の環境スタートアップ大賞の最高位である環境スタートアップ大臣賞を受賞しました。
 SAPの製品開発に当たっては、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のスタートアップ・アクセラレーター・プログラムを経て、沖縄県内のサトウキビ農家や恩納村役場と開始した実証実験を皮切りに、県内外の農業法人、JA及び地方自治体の協力を得て良好な生育向上の確認を続け、高品質の100%オーガニックポリマーを製造することに成功しました。
 SAPの利用により、土壌や作物に影響を与えることなく畑の保水量を高め肥料や土壌の流出を防ぐことができ、加えて、地下水、海・河川の汚染を軽減し、土壌中の微生物の生育を助け、土壌環境を改善する効果が期待できます。今後は農業分野に限らず、事業会社との連携の下、オーガニック保冷剤、オーガニック衛生用品等、製品ラインナップを拡大し、持続可能な環境に貢献する企業を目指しています。

【今次融資による効果】
 沖縄振興開発金融公庫は、①農家が抱える諸課題の解決に資する製品であること、②ナラヤン社長をサポートする社内態勢及び国内ベンチャーファンドのハンズオン支援や外部専門家の協力等の態勢が充実していること、③OISTのスタートアップ・アクセラレーター・プログラムによるサポートを経て高い技術を確立していること、④社会問題解決に取り組むSDGsに貢献する企業であることを評価し、資本性ローンを実行しました。
 沖縄振興開発金融公庫の資本性ローンは財務体質の強化を目的としており、SAP製品が市場に浸透するまでの期間における運転資金や研究費用に充てられます。なお、当社は本格的な量産体制に入るための今後の資金調達についても日本国内で行うこととしています。
 
【資本性ローンの特徴】 
 資本性ローンは、創業・新事業展開、事業再生に取り組む事業者やコロナ禍によって影響を受けた事業者の財務体質の強化を図るために、資本性資金を供給する制度です。貸付条件については、期限一括償還による返済、無担保無保証となります。加えて、本制度を適用したお借入れは、金融機関の資産査定上、自己資本とみなすことができるため、過少資本が解消され、信用力の向上が可能となります。
 また、公庫では、沖縄県における子供の貧困対策・ひとり親家庭の支援を総合的に推進する一環として、平成29年度から資本性ローンの適用対象制度に沖縄創業者等支援貸付を追加し、ひとり親家庭の親の新規開業のほか、雇用創出を伴う事業の新規開業も支援しています。
 本制度の詳細については、当公庫ホームページ(http://www.okinawakouko.go.jp/)でもご覧いただけます。
 沖縄振興開発金融公庫は、国の施策に基づく政策金融機関として、今後とも本融資制度等を活用し、外部機関とも連携を図りつつ、地域経済の活性化や地域振興に資する事業を積極的にサポートしてまいります。

  <問い合わせ先>
 融資第二部生衛・創業融資班 (担当:安 里) Tel 098(941)1830
 業務統括部業務企画課    (担当:永 山) Tel 098(941)1740

    
本件に該当するSDGs


沖縄公庫、EF Polymer(株)に資本性ローンを実行~食品残渣を原料にした100%オーガニック完全生分解性を有する高吸収性ポリマーで農業の問題を解決する~

 

最終更新日:2022年04月28日