小規模事業者の第三者承継に伴い創業融資を実行~廃業予定の「まちのパン屋さん」を引き継ぎ、ベーカリー創業の夢を実現~

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小規模事業者の第三者承継に伴い創業融資を実行~廃業予定の「まちのパン屋さん」を引き継ぎ、ベーカリー創業の夢を実現~

令和4年3月31日
沖縄振興開発金融公庫
 
 沖縄振興開発金融公庫(理事長:川上好久)は、砂川史帆さん(事業所:沖縄県中頭郡嘉手納町)に対し、小規模事業者の第三者承継に伴う創業融資(金額非公表)を実行しました。
 
《事業承継、創業の概要》
 砂川史帆さんは、嘉手納町新町通りで「ぱん工房RARA」を10年間営業していた大城絵利香さんから事業を引き継ぎ、令和4年3月に「wool bakery(ウールベーカリー)」として新規開業しました。
 砂川さんは、幼少の頃より「自分が作ったもので人を喜ばせたい」と志し、専門学校の製パン専攻を卒業後、大手パンメーカーに就職し、ベーカリーでの製造や店長業務の経験を積みながら独立の夢を育んできました。
 県内にてベーカリーを創業するための店舗を探していた砂川さんは、嘉手納町商工会や沖縄県事業承継・引継ぎ支援センターを通じて、廃業を予定して事業譲渡先を探していた大城さんとつながり、地域に愛されてきた「ぱん工房RARA」と大城さんの地域への思いに共感し、事業を引き継ぐ形でスタートすることを決定しました。

《今次支援の特徴・効果》 
 今回、嘉手納町商工会、沖縄県事業承継・引継ぎ支援センター、公庫の三者が連携することにより、事業承継のマッチングから創業計画の策定サポート、資金調達まで一連の支援が実施され、円滑な事業承継が実現されました。公庫においては、砂川さんのこれまでの経歴や創業意欲、地域への貢献などを評価し、新創業融資制度(原則担保・保証人不要)による融資を実行しました。
 本件のように、廃業を予定している事業者から若い創業者へ事業をつなぐ事業承継支援は、廃業する事業者の経済損失や地域の活力低下を防ぐ一方で、若い創業者においては店舗設備など初期投資を抑え、顧客基盤を引き継ぐなど事業をスムーズに立ち上げるメリットがあります。
 公庫は今後も、事業承継の問題を抱える小規模事業者や創業者の多様なニーズに対して、商工会、商工会議所、沖縄県事業承継・引継ぎ支援センター等の支援機関と一層の連携を図り、積極的な支援を行なってまいります。
※ 事業承継や創業についての相談は公庫本支店にて随時行っております(相談料など手数料はありません)。
 
《事業承継両者のコメント》 
◇事業を譲り渡した大城絵利香さん(旧:ぱん工房RARA)
「ぱん工房RARAは、約10年前から地域の皆様に支えて頂いたので、なんとかパン屋を残したいという想いがありました。商工会や事業承継・引継ぎ支援センターへの相談が希望していた決断力、行動力のある素敵な方との出会いに結びつき、本当に良かったです。」
 
◇事業を譲り受けた砂川史帆さん(新:wool bakery(ウールベーカリー))
「ぱん工房RARAさんのお客様や地元の皆様に愛され、信頼されるパン屋を目指したいです。20代のうちに開業するという夢が叶って嬉しいです。」
 
 
         事業を譲り受けた砂川史帆さん(中央)、事業を譲り渡した大城絵利香さん(右)、沖縄公庫担当:戸野塚(左)
       【場所:今年3月に開業したパン屋「wool bakery」】

 
<新創業融資制度の概要>
 制度の内容
新たに開業される方又は開業して税務申告を2期終えていない方(注)に原則無担保・無保証で融資する制度
(注)「新たに営もうとする事業について、適正な事業計画を策定しており、当該計画を遂行する能力が十分あると認められる方」に限ります。
 融資限度額 3,000万円(うち運転資金1,500万円)
 ご返済期間 適用した貸付制度の範囲内
 担保・保証人   
原則不要(注)
(注)法人企業の申込みは、代表者等を連帯保証人とする場合があります。

小規模事業者の第三者承継に伴い創業融資を実行~廃業予定の「まちのパン屋さん」を引き継ぎ、ベーカリー創業の夢を実現~
 
  <お問い合わせ先>
融資第二部生活衛生・創業融資班(担当:戸野塚)℡ 098(941)1830
業務統括部業務企画課         (担当:渡慶次)℡ 098(941)1740

    
本件に該当するSDGs

 

最終更新日:2022年03月31日