ニュースリリース
沖縄公庫、EF Polymer株式会社に対し、 株式会社琉球銀行らと協調して出資を実行 ~100%自然由来の超吸水性ポリマーの研究開発(R&D)とグローバル展開を加速~
沖縄振興開発金融公庫
沖縄振興開発金融公庫(理事長:新垣尚之、融資第一部長:前泊辰哉、以下「当公庫」)は、EF Polymer株式会社(本社所在地:恩納村、代表取締役CEO:ナラヤン・ラル・ガルジャール、以下「当社」)に対し、株式会社琉球銀行(代表取締役頭取:島袋健、以下「琉球銀行」)他と協調して、出資を実行しました。
【当社の概要】
当社は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)が実施する企業家育成支援プログラム「OIST Innovation Accelerator」を通じて令和2年3月、当時21歳の起業家ナラヤン・ラル・ガルジャール氏(インド出身)により設立された、100%自然由来の超吸水性ポリマー(SAP)を製造するスタートアップです。
【当社製品の特徴】
当社の製品である「EFポリマー(エコ・フレンドリー・ポリマー)」は、従来廃棄されていた作物残渣(オレンジやバナナの皮)を原料とし、約1年かけて完全に土に還る完全生分解性を有しています。
農業に最適な自重の約50倍の水分を吸水し、ゆっくりと作物の根に放出するため、水分や肥料が土壌で流出するのを防ぎ、成長をサポートする土壌改良剤としての機能があることから、干ばつ地域では保水材としての機能に加え、土壌で肥料を保持する保肥資材として使用されています。加えて、土壌中の微生物の生育を助け、土壌環境を改善する効果があります。
当社製品は、農林水産大臣が定める有機JAS規格に基づき生産された農作物等に使用できる「有機JAS資材リスト」や国際的なオーガニック認証である「ECOCERT INPUTS」の認証を受けるなど、持続可能な農業と資源循環型社会の実現に寄与するものとなっております。
近年、環境意識の高まりとともに、SDGsに即した事業活動が求められる中、当社では農業用途に加え、化粧品や日用品向けの原料、保冷剤「Cy-Cool」、吸水シートなど、幅広い分野での応用を目指しています。
【本事業における出資の意義】
今回の資金調達は、研究開発(R&D)の加速と深化に加え、グローバル需要への対応を図るため、インド工場の生産体制強化に充てられ、当社のさらなる成長発展に資するものとなります。また、当社と事業シナジーのある大手化学メーカーやベンチャーキャピタルに加え、県内からも琉球銀行他から出資を受ける等、当社に対する大きな期待の現れとなっています。
当公庫は、島しょ地域に適した資源循環型社会の構築・実現に向け、廃棄残渣の再資源化技術の開発導入を進める当社を高く評価し、前回(令和5年4月)の出資に続き、2回目の出資を実行しました。今回の出資が持続可能な農業の実現、さらには沖縄発のグローバル企業としての当社の発展に繋がることを期待しています。
【新事業創出促進出資制度の概要】
| (1)出資対象者 | 沖縄において ・新たな事業を行う方 ・新たな事業分野の開拓を行う方 |
|---|---|
| (2)出資限度額 | 新事業に必要な資本の額の 50%以内 |
| (3)出 資 実 績 | 平成 14 年度より開始された新事業創出促進出資の実績(累計) 85件、37.9億円(令和 7年 3 月 31 日現在) |
〔お問い合わせ先〕
融資第一部 産業振興出資室 (担当:浦﨑) ℡ 098(941)1775
業務統括部 業務企画課 (担当:當山) ℡ 098(941)1740
沖縄公庫、EF Polymer株式会社に対し、 株式会社琉球銀行らと協調して出資を実行
~100%自然由来の超吸水性ポリマーの研究開発(R&D)とグローバル展開を加速~
最終更新日:2025年10月27日

