
ニュースリリース
再生医療等の研究開発に注力するスタートアップ企業 由風BIOメディカル株式会社に資本性劣後ローン6,000万円を実行 ~メイン行と共に支援体制を構築~
沖縄振興開発金融公庫
沖縄振興開発金融公庫(理事長:新垣尚之)は、由風BIOメディカル株式会社(本社所在地:沖縄県うるま市、代表取締役社長:中濵 数理氏、代表取締役副社長:谷 正風氏、令和2年6月法人設立)に対して、資本性ローンを適用し、当公庫本店融資第二部(融資第二部長:仙野健)において6,000万円(無担保無保証、15年目一括償還)の融資を実行しました。
【事業の概要】
由風BIOメディカル株式会社(以下「当社」)は、再生医療と医用化合物※1の研究開発に注力する沖縄発のスタートアップ企業です。当社は、九州・沖縄地方で最大級の細胞加工培養施設を保有しており、再生医療分野で利用される細胞の製造受託や開発製造支援、試験受託などのサービスを展開しています。また、医療現場での迅速かつ正確な診断を支えることができる次世代体外診断薬※2の開発も行っており、当社が開発する診断薬は、疾病の早期発見に寄与し、医療コストの削減にも貢献するものと期待されています。
※1 ※2 |
医用化合物とは、病気の予防、診断、治療、または症状の緩和を目的として使用される化学物質や薬剤のことを指す。医薬品、診断薬、治療薬として広く利用され、医用化合物の研究開発により、医療の質が向上し、医療分野で重要な役割を果たす。 次世代体外診断薬とは、患者から採取された血液、尿、唾液などのサンプルを用いて、病気の診断や治療効果の評価など、体外で行う検査や診断技術を指す。従来のものに比べてより高感度で迅速かつ多機能であることが特徴。 |

【今次事業の評価及び融資の意義】
沖縄振興開発金融公庫は、代表取締役社長の中濵氏が医用化合物の研究開発にかかる豊富な経験・知見を有していることのほか、沖縄海邦銀行がメイン行として創業時より継続的に支援を行い、九州・沖縄地方で最大規模の細胞培養加工施設を整備・保有していること、国内大手医療メーカー等との協力体制を構築していることを当社事業の強みとして評価しました。
沖縄発のバイオ産業事業者として、今後の事業展開及び県内の医療・バイオ関連産業への副次的な波及効果が期待されることから、政策意義が高いものと判断しました。また、研究開発にかかる投資が先行し、収益化までに相応の期間を要する当社の事業特性を踏まえ、期限一括償還という資金特性が当社資金繰りに寄与することから、資本性劣後ローン6,000万円の融資を実行しました。
【資本性ローンの特徴】
資本性劣後ローンは、創業・新事業展開、事業再生に取り組む事業者やコロナ禍で影響を受けた事業者の財務体質の強化を図るために、資本性資金を供給する制度です。貸付条件は、期限一括償還による返済、無担保無保証となります。加えて、本制度を適用したお借入れは、金融機関の資産査定上、自己資本とみなすことができ、過少資本の解消や、信用力の向上が可能となります。
沖縄振興開発金融公庫は、今後も外部機関と連携してスタートアップ企業に対する成長資金の供給を行い、沖縄県の優位性や潜在力を活かし、持続可能な発展につながる新たな産業の創出を目指します。
【問合せ先】
融資第二部 中小企業融資第二班 新垣 TEL 098(941)1795
業務統括部 業務企画課 當山 TEL 098(941)1740
![]() ![]() ![]() |
再生医療等の研究開発に注力するスタートアップ企業 由風BIOメディカル株式会社に資本性劣後ローン6,000万円を実行
~メイン行と共に支援体制を構築~
最終更新日:2025年01月29日