ニュースリリース

沖縄公庫、株式会社アベンジャーズに対し沖縄銀行と協調して融資を実行 ～スマートな経営管理へ「経営管理サポートクラウド　SAIFAR」の開発を支援～

令和5年6月14日
沖縄振興開発金融公庫

沖縄振興開発金融公庫（理事長：川上好久）は、令和5年4月に株式会社アベンジャーズ（所在：沖縄県恩納村、代表取締役CEO：宮國 久、令和4年7月設立、資本金100万円）に対して、沖縄銀行による創業融資資金（県信用保証協会保証付）と沖縄公庫による資本性ローン1,200万円の協調融資を実行しました。

【当社事業の概要】

株式会社アベンジャーズ（以下「当社」）は、予実管理※を主としたソフトウェアの開発・提供を目的として、「経営のギアを加速する」をスローガンに中小企業向け「経営管理サポートクラウドSAIFAR」を開発しました。「SAIFAR」は中小企業に対して予実管理、決算予測に関するアドバイスをタイムリーかつ的確に行うことができ、宮國社長の会計事務所での勤務経験も活かして開発されたソフトウェアです。同ソフトウェアでは既存のクラウド会計システムと自動連携して、過去の会計データを基にした予算自動振り分け機能、予算と実績に差が出た時のアラート通知機能、レポート決算予測機能などが実装され、中小企業の迅速かつ的確な意思決定を支援できます。

中小企業でのクラウド会計ソフト利用が増加する中、当社は大手クラウド会計ソフト事業者らとの連携も進んでおり、今後は公認会計士事務所、税理士事務所へのアプローチも行い、予実管理に多忙な士業及び専門家のサポートも行っていく予定です。

当社は、様々な課題を持つ中小企業が明確なビジョンを持ち経営改善ができるよう「経営管理サポートクラウドSAIFAR」のサービス拡充を進めており、令和5年6月以降に①Chat GPT※を利用した経営相談機能、融資書類の帳票自動作成の実装、②顧客のIT課題（ﾊﾞｯｸｵﾌｨｽ全般）抽出及び課題解決への支援体制の構築、③専門家及び地方自治体と連携し、経営改善の提案及び事業承継のサポート等の充実を予定しています。

※予実管理とは、「予算実績管理」の略で、予算と実績を比較して分析すること。
※ChatGPTとは、OpenAI社開発の人工知能（AI）を用いたチャットサービス。高度なAI技術により、人間のように自然な会話が可能。

<経営管理サポートクラウドSAIFAR　イメージ>



【今次事業の評価及び融資の意義】

沖縄銀行と沖縄振興開発金融公庫は、①当社開発の「SAIFAR」が予実管理、決算予測のサービスを中小企業向けに低価格で提供することで、競合他社と差別化が図られたサービスであること、②宮國社長をサポートする社内体制が充実しており、今後も機能拡充による競争力維持が見込まれることを評価し、協調して融資を実行しました。

沖縄振興開発金融公庫の資本性ローンは財務体質の強化を目的としており、当社のサービスが市場に浸透するまでの諸経費、「SAIFAR」の機能拡充に係る開発費用に充てられます。

【資本性ローンの特徴】

資本性ローンは、創業・新事業展開、事業再生に取り組む事業者やコロナ禍によって影響を受けた事業者の財務体質の強化を図るために、資本性資金を供給する制度です。貸付条件については、期限一括償還による返済、無担保無保証となります。加えて、本制度を適用したお借入れは、金融機関の資産査定上、自己資本とみなすことができるため、過少資本が解消され、信用力の向上が可能となります。

また、公庫では、沖縄県における子供の貧困対策・ひとり親家庭の支援を総合的に推進する一環として、平成29年度から資本性ローンの適用対象制度に沖縄創業者等支援貸付を追加し、ひとり親家庭の親の新規開業のほか、雇用創出を伴う事業の新規開業も支援しています。

本制度の詳細については、当公庫ホームページ（http://www.okinawakouko.go.jp/）でもご覧いただけます。

沖縄振興開発金融公庫は、国の施策に基づく政策金融機関として、今後とも本融資制度等を活用し、外部機関とも連携を図りつつ、地域経済の活性化や地域振興に資する事業を積極的にサポートしてまいります。

 

＜お問い合わせ先＞
　融資第二部生衛・創業融資班　（担当：戸野塚）　℡ 098（941）1830
業務統括部業務企画課　　　　（担当：永　山）　℡ 098（941）1740

本件に該当するＳＤＧｓ

沖縄公庫、株式会社アベンジャーズに対し沖縄銀行と協調して融資を実行 ～
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