ニュースリリース

沖縄公庫、株式会社URAKATAに対し 琉球銀行および沖縄海邦銀行と連携して出融資を実行 ～キャンプ用品シェアリングサービス「ソトリスト」を支援～

令和5年2月28日
沖縄振興開発金融公庫

沖縄振興開発金融公庫（理事長：川上好久）は、令和5年2月16日に株式会社URAKATA（本社所在地：浦添市、代表取締役：山田慎也、以下｢当社｣）に対し、750万円の出資を実行しました。あわせて、琉球銀行および沖縄海邦銀行と協調融資を行っており、沖縄公庫は資本性ローン1,250万円の融資を実行しています。

【当社の概要】

当社は平成30年4月に設立された事業者で、令和2年11月からはキャンプ用品のシェアリングおよびキャンプ場予約をワンストップで実現できるWEBサービス「ソトリスト」を展開しています。

県内では浦添店と名護店の2店舗を運営しているほか、令和4年3月には富士山に程近い河口湖店（山梨県）をオープンしました。現在の会員登録者数はレンタルユーザーが約2,500名、お預けオーナーが約500名、出品数は約1,600点と国内でもトップレベルの品揃えとなっております。

【新事業の概要】

「ソトリスト」のサービスは、これまでなかったキャンプ用品のシェアリングに着目し、購入前の試用や前日予約も可能なサービスの提供を行うものです。

また、平均10万～15万円といわれるキャンプへの初期投資費用を格段に抑えられるとともに、使用後の面倒な清掃を当社が請け負うことから、キャンプ未経験者でも気軽にキャンプを始められます。また、キャンプ用品を預けるオーナー側は、遊休化している用品を無償で保管してもらえることに加え、預けた用品がレンタルされた際には、一定額を報酬として受け取れます。

今後は、河口湖店を皮切りに、沖縄から全国区への事業拡大を目指しています。

【本事業における出資の意義】

今回の資金調達は、県外展開の拡大および財務基盤の強化を目的としており、当社の成長発展に資するものです。

沖縄公庫は「ソトリスト」が、新・沖縄２１世紀ビジョン基本計画の基本施策「デジタル社会を支える情報通信関連産業の高度化・高付加価値化」に該当するものとして評価し出資を実行しました。今後、同サービスの普及により気軽にキャンプを行える環境が整うことで、県内外の新たなキャンプ需要の開拓にも繋がることが期待されます。

＜「ソトリスト」のシェアリングサービス利用方法＞

＜新事業創出促進出資制度の概要＞

（1）出資対象者	沖縄において ・新たな事業を行う方 ・新たな事業分野の開拓を行う方
（2）融資限度額	新事業に必要な資本の額の50％以内
（3）出 資 実 績	平成14年度より開始された新事業創出促進出資の実績（累計） 77件、31億7,742万円（令和4年3月31日現在）

＜資本性ローンの特徴＞

資本性ローンは、創業・新事業展開、事業再生に取り組む事業者やコロナ禍によって影響を受けた事業者の財務体質の強化を図るために、資本性資金を供給する制度です。貸付条件については、期限一括償還による返済、無担保無保証となります。加えて、本制度を適用したお借入れは、金融機関の資産査定上、自己資本とみなすことができるため、過少資本が解消され、信用力の向上が可能となります。

また、公庫では、沖縄県における子供の貧困対策・ひとり親家庭の支援を総合的に推進する一環として、平成29年度から資本性ローンの適用対象制度に沖縄創業者等支援貸付を追加し、ひとり親家庭の親の新規開業のほか、雇用創出を伴う事業の新規開業も支援しています。

本制度の詳細については、当公庫ホームページ（http://www.okinawakouko.go.jp/）でもご覧いただけます。

沖縄振興開発金融公庫は、国の施策に基づく政策金融機関として、今後とも本融資制度等を活用し、外部機関とも連携を図りつつ、地域経済の活性化や地域振興に資する事業を積極的にサポートしてまいります。

＜お問い合わせ先＞
　融資第一部産業振興出資室　（担当：宮　國）　℡ 098（941）1775
　業務統括部業務企画課　　　（担当：永　山）　℡ 098（941）1740

本件に該当するＳＤＧｓ

沖縄公庫、株式会社URAKATAに対し琉球銀行および沖縄海邦銀行と連携して出融資を実行
～キャンプ用品シェアリングサービス「ソトリスト」を支援～