沖縄公庫、(株)エフエムディに5億5千万円の融資を実行 ~医療用ガイドワイヤー製造業の県内進出を支援~

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沖縄公庫、(株)エフエムディに5億5千万円の融資を実行 ~医療用ガイドワイヤー製造業の県内進出を支援~

平成29年7月10日
沖縄振興開発金融公庫

 沖縄振興開発金融公庫(理事長:川上好久)は、株式会社エフエムディ(本店所在地:埼玉県戸田市、代表取締役:寺師 剛、以下「当社」)に対し、5億5千万円の融資を実行しました。

【当社事業の概要】
 当社は、心臓循環器分野等で主流となっているカテーテル(管)を介しての低侵襲治療(*1)に不可欠な医療機器「ガイドワイヤー」(*2)の研究開発・製造販売を手がけています。
 大手医療系商社に勤めていた経験を有する代表の寺師氏を筆頭に、循環器分野で著名な医師の協力のもと医療現場のニーズに則した高品質の製品開発・製造を担っています。
 当社の特徴は、業界でも高い評価を受けている技術力にあり、大手医療機器メーカーから製品開発の委託を受け、これまで多くの製品を世に送り出してきました。一方で、医療現場のニーズを直接くみ取り、一般的な治療は元より、市場規模の少ない高難度の治療を目的とする製品に対しても積極的に開発を行っています。その高い技術力と柔軟・迅速な対応力は、日本国内にとどまらず海外からも注目を集めています。
 患者様の身体的負担が少ない治療法であるカテーテルを用いた低侵襲治療は世界的に増加傾向にあり、今回の工場新設に伴う生産能力拡大によって、製品の安定供給が図られます。
(*1)従来の外科治療と比し、身体の負担をできるだけ軽減し,そのうえでさらに効果的な治療を行う治療方法のこと。内視鏡やカテーテル治療が挙げられる。
(*2)動脈硬化により血管の壁が厚くなったり、硬くなったりして動きが悪くなった病変部の治療に使用するカテーテル等を誘導するために使用される医療機器。

【今次融資による効果】
 今回の融資は、ガイドワイヤー製造のための工場建設資金に充当し生産拡大を図ることを目的としています。当社は現在、埼玉県戸田市及び愛知県小牧市において工場を稼動していますが、年々増加する発注量に対し労働力不足が慢性化しており、製造上の主要なボトルネックとなっていました。かかる状況を打破するため、豊富な労働力の確保及び生産能力拡充を目的に、今般うるま市にある国際物流拠点産業集積地域に工場を新設するものです。当面はガイドワイヤー製造に係る中間工程を行う予定ですが、将来的には最終工程まで同地で行った後、沖縄から直接海外向けに出荷することも計画しています。
 当公庫は、「沖縄21世紀ビジョン基本計画」に掲げられている「ものづくり産業の振興」や「国際物流拠点の形成」に資するほか、雇用創出等の地域振興や国内外の医療水準の向上が期待される等の政策意義を評価し、融資を実行しました。また、今次計画により、高度人材の育成や医療関連産業の集積も期待されます。
【国際物流拠点産業集積地域等特定地域振興資金貸付の特徴】
 当該資金制度は、国際物流拠点産業集積地域内において、国際物流拠点産業を営む者に対し、最優遇金利において資金供給を行う制度です。当公庫は、国及び沖縄県の各種施策を金融面から支援するための総合政策金融機関として、外部機関とも連携を図りつつ、地域経済の活性化や地域振興に資する事業を積極的にサポートしてまいります。

(ガイドワイヤーの主な仕様)




(パース図)
 




 ▷記者発表の様子
   

〔問合せ先〕                            
融資第二部 中小企業融資第二班 (担当:井上) ℡ 098(941)1795
企画調査部 業務企画課     (担当:比嘉) ℡ 098(941)1740

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最終更新日:2017年07月10日