沖縄公庫、宮平観光(株)に対し、リーディング産業支援出資を実行 ~八重山地域の観光振興に向けて(離島初のリーディング産業支援出資)~

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沖縄公庫、宮平観光(株)に対し、リーディング産業支援出資を実行 ~八重山地域の観光振興に向けて(離島初のリーディング産業支援出資)~

                                              平成28年10月6日
沖縄振興開発金融公庫


 沖縄振興開発金融公庫(理事長:川上 好久)は、9月27日に宮平観光(株)(本社所在地:石垣市、代表取締役社長:親盛 一功、以下「当社」)に対し8,000万円の出資を実行しました。

【当社の概要】
 当社は石垣市にて「南の美ら花ホテルミヤヒラ」(以下「ホテルミヤヒラ」)を運営するホテル事業者で、昭和28年に創業、業歴63年を数える老舗企業です。ホテルミヤヒラは、石垣市内中心部に位置し、バスターミナル及び石垣港離島ターミナルに隣接するなど交通の便が良く、これまで、離島観光の拠点として数多くの観光客を受け入れてきました。
 また、当社を中核とした企業グループ「美ら花グループ」(6社)を形成しており、リネンサービスやマリンレジャーなどの観光関連事業を幅広く展開し、長年、八重山圏域の観光振興に貢献しています。

【ホテル事業の状況及び今後の展開】 
 ホテルミヤヒラは、客室が広めでリーズナブルな価格設定の西館(71室)と洋室ツインを主体とする東館(87室)で構成されており、修学旅行やファミリー等の団体客のほか、ダイビングや離島周遊を目的とする個人観光客、ビジネス客など、幅広い宿泊需要に対応しています。
 一方、これらのホテル施設は、長年の運営により老朽化が進んでいることが課題となっており、当社は、顧客満足度の高いホテル施設を計画的に整備することにより、老舗ホテルとしての経営基盤をより強固なものとし、更なる事業成長を目指しています。具体的には、平成27年に東館の全面リニューアルを実施して客室のグレードアップを図っており、また現在は、平成30年7月開業に向けて新館建設(地上9階建、95室)に取り組んでいます。さらに、新館の安定稼働後は、西館の建替えにも取り組むこととしています。
 新館は、海に面した眺望を活かしたバルコニーや高品質の家具・水回り設備の設置により、リーズナブルで利便性の高いシティ型リゾートホテルを目指しており、外国人スタッフによる多言語対応の強化や無人島ツアー等のオリジナル商品開発による滞在コンテンツの充実により、ハード・ソフト両面で魅力あるホテルとなることが期待されます。

【本事業における出資の意義】 
 「沖縄21世紀ビジョン基本計画」においては、離島振興策として、観光リゾート産業等、離島の特色を生かした産業の振興を図ることで、地域経済の活性化、雇用の場の創出、交流人口の拡大を目指しています。
 また本年6月に国交大臣が認定した『「Be.Okinawa琉球列島周遊ルート」形成計画』では、石垣港は主要ゲートウェイ施設のひとつとして、外国人受入環境整備等を推進することとされています。
 当社の取組は、離島観光の拠点である石垣港周辺における魅力ある受入施設の整備及び着地型観光プログラムの開発を促進するものであり、離島の特色を生かした産業振興に大きく寄与するものと期待されます。
 今回の出資は、このような政策意義を評価し、離島地域において初めてのリーディング産業支援出資を実行するものであり、八重山観光の担い手である当社の自己資本の充実により、ホテル施設整備に向けた民間投融資の誘導が期待されます。
 当公庫は、成長を目指す企業が必要とする様々な資金ニーズに対して、最適な金融支援を実施することにより、沖縄振興策を積極的・戦略的に推進して参ります。


<リーディング産業支援出資の概要>
出資の基準 ・ 沖縄における産業の振興開発に寄与する事業であって、沖縄の産業の振興開発上特に必要なものであること
 (原則として、当公庫の行う出資の額と合わせて、資本の額1億円以上のもの)
出 資 対 象 ・ 観光リゾート産業
・ 情報通信関連事業
・ 国際物流機能臨空・臨港型産業
・ 沖縄の優位性(※)を生かした次世代産業
 (※) 文化、スポーツ、長寿・健康、自然環境、科学技術、亜熱帯性資源など
・ 産業の発展に必要な人流・物流を支える産業
出資限度額 ・ 資本の額の5割以内
  注 : 資本の額とは、資本金及び資本準備金の合計額をいう。



                            〔問い合わせ先〕
融資第一部産業開発出資班  田本     Tel 098(941)1775
企画調査部  業務企画課      宮城     Tel 098(941)1740

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最終更新日:2016年10月06日