ニュースリリース

沖縄公庫、Ｓｈｉｍａ&Ｃｏ.株式会社に対し沖縄銀行と協調して融資を実行～世界初のシードテクノロジーによる商品企画・製造販売を金融面から支援～

沖縄振興開発金融公庫（理事長：川上好久）は、令和5年4月にＳｈｉｍａ&Ｃｏ.株式会社（所在：沖縄県恩納村、代表者：山本静香ジェニファー、令和3年5月設立、資本金1,100万円）に対して、沖縄銀行による創業者支援資金2,000万円（県信用保証協会保証付）と沖縄公庫による資本性ローン4,000万円の協調融資を実行しました。

【当社事業の概要】
Ｓｈｉｍａ&Ｃｏ.株式会社（以下「当社」）は、ザック・ベル博士（以下、ベル博士）とベル博士の研究チームが沖縄科学技術大学院大学（ＯＩＳＴ）で開発したシードテクノロジーを事業化させることを目的として、令和3年5月に設立されました。シードテクノロジーは、粉末状サプリメントを高い水溶性を維持したまま固形化する世界初の技術です。同技術により計量が必要で、溶けづらく、粉末がこぼれるといった、これまでの粉末状サプリメントの問題点を克服した固形サプリメントの商品化が可能となりました。同技術はプロテインや育児用粉ミルク、スーパーフードといったあらゆる商品開発に応用できる可能性を有しています。
当社は、本土大手菓子業者にＯＥＭ製造を委託して量産体制を確立し、株式会社リウボウ商事が商品企画をサポートし、ベル博士の高い研究成果を事業化できる態勢を着実に整えてきました。今後は商品ラインナップを拡充し、自社ブランドＳｈｉｍａ Ｏｋｉｎａｗａブランドから『プロテインラムネ』の販売を始めました。今後は、世界的なヘルス＆サプリメントカンパニーとなることを目指しています。
　　　　　　　　　　　

【今次融資による効果】
沖縄銀行と沖縄振興開発金融公庫は、①県内小売大手のリウボウグループとの資本提携（株式会社リウボウが出資）により、日本国内の商慣習に合ったマーケティング支援が得られること、②代表者をサポートする社内態勢や製造部門を支える本土菓子メーカーの協力態勢が確立されていること、③汎用性の高いシードテクノロジーは今後の海外展開も見込まれ、将来性が有望であることを評価し、協調して融資を実行しました。
沖縄振興開発金融公庫の資本性ローンは財務体質の強化を目的としており、当社のシードテクノロジーを利用した商品が市場に浸透するまでの期間における運転資金等に充てられます。

【資本性ローンの特徴】
資本性ローンは、創業・新事業展開、事業再生に取り組む事業者やコロナ禍によって影響を受けた事業者の財務体質の強化を図るために、資本性資金を供給する制度です。貸付条件については、期限一括償還による返済、無担保無保証となります。加えて、本制度を適用したお借入れは、金融機関の資産査定上、自己資本とみなすことができるため、過少資本が解消され、信用力の向上が可能となります。
また、公庫では、沖縄県における子供の貧困対策・ひとり親家庭の支援を総合的に推進する一環として、平成29年度から資本性ローンの適用対象制度に沖縄創業者等支援貸付を追加し、ひとり親家庭の親の新規開業のほか、雇用創出を伴う事業の新規開業も支援しています。
本制度の詳細については、当公庫ホームページ（http://www.okinawakouko.go.jp/）でもご覧いただけます。
沖縄振興開発金融公庫は、国の施策に基づく政策金融機関として、今後とも本融資制度等を活用し、外部機関とも連携を図りつつ、地域経済の活性化や地域振興に資する事業を積極的にサポートしてまいります。

【問合せ先】
融資第二部生衛・創業融資班　（担当：戸野塚）　℡ 098（941）1830
業務統括部業務企画課　　　　（担当：永　山）　℡ 098（941）1740
    　　　
     
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