沖縄公庫、LiLz株式会社に対し、（公財）沖縄科学技術振興センター等と協調して追加出資を実行～計器の巡回点検を省力化するIoTカメラ及びクラウドサービス事業の更なる成長を支援～

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沖縄公庫、LiLz株式会社に対し、（公財）沖縄科学技術振興センター等と協調して追加出資を実行～計器の巡回点検を省力化するIoTカメラ及びクラウドサービス事業の更なる成長を支援～

沖縄公庫、LiLz株式会社に対し、（公財）沖縄科学技術振興センター等と協調して追加出資を実行～計器の巡回点検を省力化するIoTカメラ及びクラウドサービス事業の更なる成長を支援～

沖縄振興開発金融公庫（理事長：川上好久）は、LiLz株式会社（本社所在地：宜野湾市、代表取締役：大西敬吾、以下｢当社｣）に対し、「OSTC投資事業有限責任組合（運営会社：（公財）沖縄科学技術振興センター、㈱ケイエスピー）」等と協調して、5,005 万円（今次増資総額59,823万円）の追加出資を実行しました。

【当社事業の概要】
当社は、“機械学習（※1）と IoT（※2）の技術融合で、現場の仕事をラクにする”をミッションに掲げ、IoT/AI を活用したサービス提供や研究開発を行うことを目的に、平成 29 年 7 月に設立されました。
大規模なビルや工場等には、設備の異常を早期に発見するため多くの計器類が取り付けられていますが、現在はそれらを作業員が定期的に巡回して目視で確認しており、点検現場では多大な労力を要しています。

そこで当社は、計器類を専用のIoTカメラで撮影し、画像解析や機械学習を用いて計器の値を自動読み取りすることで、点検を省力化できるクラウドサービス「LiLz Gauge（リルズゲージ）」を、高砂熱学工業㈱（本社：東京都新宿区）と共同開発しました。

（※1）コンピューターが大量のデータを自動で学習し、背景にあるルールや傾向を発見する技術
（※2）様々なモノがインターネットに繋がることで、相互に情報交換をする仕組み

【サービスの特徴】
当社が提供するクラウドサービス「LiLz Gauge（リルズゲージ）」の特長として、
①IoT カメラは 1 日 3 回の撮影で約 3 年間連続稼働する低消費電力設計のため、電源やネットワークが無い場所でも計器の遠隔点検ができる
②IoTカメラで撮影した画像をクラウド側で機械学習・画像解析し、そのデータを蓄積することで、継続的に測定精度が向上され定精度が向上され、最適な設備保全を図ることができる等が挙げられます。

令和 2 年 6 月の正式リリースから、現在までに既に約3,500台設置されており、コロナ禍で営業活動を思うようにできない中でも着実に取引実績を伸ばしてきています。
沖縄公庫は、当社事業の新規性および将来性に着目し、令和 3 年１月に 5,488 万円の出資を実行しています。

【本事業における出の意義】
今回の資金調達は、新しいIoTカメラ・デバイス等の研究開発にかかる費用、海外展開及び国内ユーザー・代理店の増加による体制増強にかかる費用等に充てられるものであり、当社の成長発展に資するものです。

当社事業は沖縄県内のみならず、各地の点検現場において喫緊の課題となっている点検作業の省力化に資するものであり、産業と技術革新の基盤作りを目指す SDGs の観点からも、社会的意義が高いものと評価しています。

＜新事業創出促進出資制度の概要＞

（1）出資対象者	沖縄において・新たな事業を行う方・新たな事業分野の開拓を行う方
（2）出資限度額	新事業に必要な資本の額の 50％以内
（3）出資実績	平成 14 年度より開始された新事業創出促進出資の実績（累計） 80件、34 億 5,468 万円（令和 5 年 3 月 31 日現在）